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2025年2月10日
競走馬を生み育てる生産牧場で活躍するまさおを見に、北海道日高地方に行ってきました。
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草刈機まさおのユーザーを訪ねるために来たのは北海道。
札幌から出発し、昆布産地として知られる日高町を越え、さらに南下し向かったのは浦河町。ここは全国でも有数の馬の産地として知られる地域です。車を走らせると、牧場の隣はまた牧場、と鮮やかな緑の草が広がる風景が続きます。
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馬も走れば、まさおも走る?
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日本の競走馬の多くは、浦河町を含む日高地方で生まれています。訪問した『田中スタッド』も、競走馬を生み育てる牧場のひとつで、訪問当時には繁殖牝馬が9頭、当歳が8頭(当歳/とうざい=0歳の馬のこと)、一歳馬が7頭の合計24頭が飼育されていました。
草刈機まさおを使ってくれているのは、生産牧場『田中スタッド』の4代目である、田中駿(すぐる)さん。
「誰でも使える機械ってのが一番いい機械だと思ってる」。こう話す田中さんは、草刈機まさおを2台所有してくれています。
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牧場に乗用草刈機が必要なのだろうか?
『田中スタッド』のような馬の生産牧場は、常日頃から整った状態にしていくことが求められます。それは競争馬を買い付けに来るお客様がいるから。
「馬の生産牧場は、馬主さんなどお客さん相手の商売。環境というか、牧場をキレイにしておかなきゃ、お客さんに来てもらえない。いくら馬がよくても、周りの環境がボサボサの草で整ってなかったら、馬もよく見えなくなってしまうんです」
定期的に草を刈り、いつ来場があっても大丈夫なように管理されているそうです。その甲斐あって、田中スタッドは絵に描いたような牧場で、牧柵周りも伸び切った草が生えている…ということはなく、整備されていました。
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乗用草刈機の中でも「まさお」を選んだ理由は?
「この地域は傾斜が多く、水捌けが悪いため、麓に届いた水は溜まり沼状になりやすい。そんな傾斜地で沼っぽいところ雑草を刈れる機械はないかなと探す中、草刈機まさおを知りました」
「草を刈る面積が山の向こうまで、なので数kmあるんです。どうしても手で刈る作業時間を考えてしまう。それならば機械である程度刈って、それから必要なところだけ手で刈れば、作業時間を短縮できると思ったんです」
管理しなくてはならない広大も広大な敷地は、山も含めると20haいくかいかないかという広さ。サラブレッドたちにとってはのびのびとできる場所ですが、刈払機での手による草刈りを考えると気が遠くなります。
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草刈機まさおを選んだのは、“どこでも刈れた”からだったそう。
ある時、ご親戚の方が草刈機まさおを購入したことがきっかけだったと。「ちょっと乗ってみないか」と声をかけてもらい試しに乗ってみたら、グングンと、どこでも刈れたそう。平坦だがどこまでも続くような牧場はもちろん、傾斜もしっかりと刈れる、とそのパワーを評価してくれた田中さん。
「草丈の長いセイタカアワダチソウだとか、硬い茎の草も平気でわらわらと刈れる。それに加え、作業時間も圧倒的に短縮できたという面では、抜群に優れた機械だなと思った」
田中さん自身は、当時、予算が合わず、乗用“芝”刈機を購入していました。しかし、草丈が高すぎると、のど詰まりを起こし、エンジンが止まって作業できなくなることも。結局、手刈りに頼らざるを得なくなっていました。そんな中での草刈機まさおとの出会い。その働きっぷりを評価してくれたのは、田中さんだけではありませんでした。
優秀なのはパワーだけじゃなかった。ここが草刈機まさおのイイところ
「僕が試しにまさおに乗ったあと、こっそりというか、親父がちゃっかり乗っていたんです(笑)」
「どこいったのかなーと思ったら、とんでもない量を刈っていたんです。遠くまで。たぶん、楽しかったんだと思うんです」と当時を振り返る田中さん。
当時購入してくれたのは、現在発売している『フルーティまさお』の前モデルである『Hey Masao(ヘイ マサオ)』。Hey Masaoを気に入った田中さんのお父さんも、牧場を管理するひとりです。
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「僕が乗る草刈機が無くなってしまって(笑)」
まさおを気に入ったお父さんが乗って行ってしまうので、田中さん自身用の草刈機がなくなってしまいーー。
「刈らなきゃいけない面積も広かったり、自分の周りで2台持ちも増えているので、もう一台、フルーティまさおを購入しました。この乗用草刈機は持ち運びができるのも売りだったと思うんですけど、やっぱり広いので大変で」と2台目購入の経緯を話します。
田中さんによると、最近では土地を購入する若い人が増えていて、牧場の分譲化もあり、草刈機を複数台もって管理する人が周りにも増えているのだとか。
沼っぽくても、ガサツでも。ぬかるんだ地でもどんな人でも使える機械
ボヤキをひろうべく、聞くと……。
「改良したい点は特にないかな。僕が機械にもっと詳しければいいんですけど……」と田中さん。Hey Masaoからフルーティまさおに変わって、良く感じた点を教えてくれました。
「デフロックがついているのは大きいですね。ここの土地は泥炭で、水捌けが悪いので、草を刈るときにタイヤが埋もれちゃって。そういうストレスがないってのはいい」
「車体のカバー類がガバッと開くようになって掃除しやすくなったし、燃料が無くなりそうな時のアラームも意外と助かります」
「ガサツな人ほど助かる機械かもしれない。僕は素敵な機械だと思う」
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結論、馬の生産牧場に乗用草刈機はマストアイテムだった。
見渡す限り、管理敷地=牧場という広大な場所柄、乗用草刈機は間違いなく活躍していると感じたユーザー様の訪問でした。手刈りの苦労から解放され、楽しんで刈っている様子を聞き、こちらもうれしくなります。
もちろん、1台目の『Hey Masao』もまだまだ現役。年間60hも稼働するそうですが、6年目もしっかり動くそうです。
訪問当日は、ご自身の生産馬がレースで走るとのことで幾分張り切っている様子というお父さん。これからもご家族永く「まさお」を使いこなしていただき、この牧場から素晴らしい競走馬が生まれることを願っています。
田中スタッドの皆さま、ありがとうございました!
※草刈りやお話の様子をYouTube公式チャンネルにて公開中!
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