2023年9月21日
コンクリート砂男、アメリカでヒーローに!
株式会社筑水キャニコム(福岡県うきは市吉井町福益90-1代表取締役社長包行良光)はこの度、生コンクリート専用運搬車の「コンクリート砂男」が2023年8月末時点で累計製造・販売台数10,000台を突破、さらに妹分であるフル電動の「ジャスパー砂与」も開発いたしましたので、お知らせいたします。
「コンクリート砂男」は、アメリカ市場に向けて開発されたクローラ式の生コンクリート専用運搬車です。
【コンクリート砂男 誕生秘話】
今や製造・販売台数が10,000台、アメリカで引っ張りだこのコンクリート砂男。開発のきっかけは偶然だった。
当時目標であったアメリカでのレンタル店開拓のため、現会長の包行均はあるレンタル店を訪問。店内に様々な製品が並ぶ中、ボロボロになった山積みの廃棄されたタイヤ式の運搬車を見つけた。廃棄された運搬車はひと昔前に人気だったそうだが、今は走破性等で市場に合わず廃棄したとの事。さらに、廃棄された運搬車には「生コンクリート運搬使用禁止!」と書かれたステッカーが貼ってあり、店員に尋ねると「生コンクリート運搬に使われると荷台にコンクリートが固まってしまい、次のお客さんに貸す時に剝がれないので禁止している」と言う。
――生コンクリート運搬のほか、廃棄要因(積載量、走破性・スピード)をキャニコムのクローラで生かすことが出来れば、アメリカのレンタル市場に展開できるのではないか――
包行均による逆転の発想から開発が始まり、独自に生コンクリートがつきにくい樹脂製荷箱である「ドレッシングバケット」を引っ提げて、「コンクリート砂男」は生まれた。
しかし、性能・生コンクリート運搬可能という条件はクリアしたものの、価格も高く、認知度が低かったため、なかなか市場に受け入れられなかった。
そこで、販売ルートやレンタル店の開拓をするべく、現社長である包行良光がアメリカへ乗り込んだ。いままでにない「生コンクリート専用運搬車」という製品の良さを伝えるため、一軒一軒現場で実演を行いながら、地道に開拓を進めていった。
アメリカの情勢変化もあり、パンクの心配がないクローラ式で、軟弱地をも走れる走破性、15度の傾斜に対応した「コンクリート砂男」は徐々に認められ、今ではアメリカ市場で人気の製品となった。
コンクリート砂男の累計製造・販売台数が10,000台になったことに対し、社長の包行良光は、「ここに来るまで15年、紆余曲折あったが、キャニコムを劇的に変えた製品の1つである。これからもお客様に愛される製品を作っていきたい。」と述べた。
【ジャスパー砂与 誕生】
コンクリート砂男は今まで行けなかった場所へ行けること、メンテナンス性も良いことからレンタル店を中心に導入され、家のリフォームやトンネル内などで多く利用されアメリカ各地で見ることができます。
しかし、販売開始からさまざまな現場でご使用いただく中で、さらにビニールハウスや屋内(地下)などの「密閉空間でも作業したい」、住宅街や人が多い場所でも騒音を気にせずに「静かに作業したい」などのボヤキをいただきました。
お客様の更なる作業軽労化のため、2022年にコンクリート砂男の妹分である電動の「ジャスパー砂与」を開発いたしました。
ジャスパー砂与は、
・騒音が気になる都会や住宅街
・トンネルなど排ガスが溜まり作業者の健康を害するような場所
・クリーンな工場内での、部品や設備などの運搬
・内装工事や地下などの屋内での資材運搬
・温度管理や排ガスが気になるハウス作業
・動物園、畜産、鶏舎などの音に敏感な動物周辺での作業
・離島などの燃料の入手が困難な場所での運搬
など幅広く活躍します。
CANYCOM USAにて記念写真
右端キャニコム社長包行良光、右から3番目CANYCOM USA クレイトン社長
クレイトン社長からのコメント
コンクリート砂男10,000台の生産・販売を迎えられて大変嬉しく思います。これからも最高品質のCANYCOM製品を作り続けて下さい。
製造に携わった社員と10,000台記念写真
『ジャスパー砂与』(型式:SC30EV)
ネーミング
コンクリート砂男の妹分。大自然に生まれた砂与。もの静かな性格で、透き通るクリーンな環境を与えてくれます。
発売日
海外 絶賛発売中
国内 近日発売予定